「こンのバカ犬!」
「きゃん」
「何だこの点数!舐めてんのか!?」
「別に舐めてもいいですけど」
「そ・の・話じゃねぇよ!」
「きゃー三上先輩のえっちー!」
「どっちがだ!」

今度は本気で怒ったらしく、三上の怒鳴り声に流石の藤代も肩をすくめる。
ペシペシと定規で頭を叩かれた。痛い。

「この頭は空っぽか?あぁ?」
「三上先輩でいっぱいです」
「・・・・」
「プリン食べてる三上先輩とか風呂で寝てる三上先輩とかご飯に醤油かけられて怒ってる三上先輩とか」
「お前に英語教えてやった三上先輩はどうした」
「好みじゃなかったので立ち退いてもらいました」
「分かったもう2度とやらねぇよ」
「ごめんなさい」

大人しく謝るとまた定規で叩かれる。
シャーペンで刺されないだけましかもしれない。

「お前この点数読めるか?」
「36」
「そう。百点満点だぞ?」
「上等じゃないっスか」
「ふ・ざ・け・ん・な」
「えーだって前回のなんて10点代っスよ」
「俺は半分取れっつったろこの駄犬が」
「じゃあまた三上先輩に教えてもらわないと駄目かなー?」
「もう2度と教えてやるか!」
「えーっ」

どうも三上は本気でご立腹らしい。ぷいと顔を背けてしまった。
普段人を犬扱いするが三上だって子どもだと思う。

「・・・三上先輩」

流石に悪いとは思っているのだ。
基本的にいいとは言え、三上は同日あったテストの成績が幾らか下がったのを藤代は知っている。
アレでも頑張って集中した方だ。

(やたら密着度高いんだもんなこの人・・・)

「・・・藤代、お前さ・・・」
「・・・・」
「再テストだろ」
「う!」
「再テストは合格ライン上がんだよ、わかってんのか?ンなことしてる暇があったらテストの見直しぐらいしやがれ!」
「えーっ先輩教えて下さいよー!」
「やだっつってんだろ」
「せーんーぱーいー!先輩に教えて貰わないとやらない!」
「好きにしろよ」
「・・・しどい」
「・・・あー・・・クソ・・・問題用紙貸せ」
「!先輩大好き!」
「ハイハイそのセリフはベッドで聞かせてもらう」
「え・・・」
「あっお前関係代名詞間違ってんじゃねーか!」
「あ、関係代名詞はちゃんと覚えてたんスよー、バック攻め。でもどれが関係代名詞かわかんなかったんスよねー」
「・・・流石に殺意湧くぞ」

 

 


三藤・・・ノーコメントの方向で。
ところで今日はトラックの日らしい。
運動場のトラックではなく乗り物のトラックね。

関係代名詞バック攻めはウチのWR(英語)の先生のセリフ・・・

031009

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