苺 と 言 え ば 、


「苺と言えば?」
「・・・・・・」

中西の不意の質問に笠井は迷う。
心理テスト、と中西の隣で藤代が笑った。答えを知っているらしい。

「えー、それ、変なのじゃないですよね」
「うん、まぁ下ネタ関連ではないよ」
「えー、うーん、いちご?」
「いちごと聞いて出てくる人物」
「・・・姉さん」

「「つまんない」」

ぺっと笠井を切り捨てて彼等は次へ向かう。




「苺と言えば?」

笠井への質問を聞いていた辰巳は溜息を吐いた。

「誰って言えば良いんだ?」
「やだなー正直に心の中をそのままに!」
「・・・・」
「ほらっ辰巳先輩早く!」
「・・・笠井?」

「聞かなかったことにしてあげるからもっかい言ってみな?」
「中西先輩深追いやめましょうよ」

さっき質問されていたから笠井しか出てこないだけだろう、
藤代が辰巳を引っ張って次へ向かう。




「苺と言えば?」

根岸は顔の前で×を作る。

「俺それ答え知ってる」
「なんだ、つまんないの。因みにネギ先輩の答えは?」
「言・い・ま・せ・ん!」

「てか俺知ってるからどうでもイイや」
「な、中西黙ってろよー!!」
「中西先輩、誰誰?こっそり教えて!」
「藤代〜〜ッ!」




「苺と言えば?」

三上と近藤に同時質問。
今度こそ面白い答えが欲しい。

「黒川センセー」
「つかさちゃん」

「・・・・・・」

彼等の手元の本を見て、中西は溜息を吐いた。
何かもうどうでもよくなっちゃった、
つまりは飽きたと言い残して部屋に帰っていく。

「えー、俺さつきがいいなー」
「何で、藤代お前は判ってない」
「ていうか三上先輩も可笑しいっスよ。それならつかさちゃんの方が分かる感じ」
「だよなー藤代!」
「じゃあ三上先輩もし選択肢に先生入ってなかったら誰ですか」
「とーじょーさん」
「「・・・・・・」」




「なぁ、結局さっきの心理テストの答え何?」
「・・・ゆっていいですか?」
「は?」

藤代が笠井の様子をそっと伺う。妙な様子に三上が顔をしかめた。
近藤の方も答えを知っているらしく、三上の隣で笑うばかり。


「苺と言えば?って聞かれて出てきた人は、好きな人、らしいっス」


「・・・・・・ま、まぁ、所詮心理テストだしな!」

勿論そんなことで誤魔化される笠井ではなかったのだが。

 

 


いちご100%しか出てこなかった・・・
心理テストは中学の時友達に聞かれたのを。
ていうか前の日の給食が苺だったから卑怯だと思う
(ある男子が苺好きで掻き集めてた/可愛かった!←おい)

030724

 

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