兵 ど も が 夢 の あ と


 

「あら三上じゃない、昼間っから活動してるってどうしたの?」
「…中西…まるで俺が宵にしか活動しないみてぇな言い方しやがって」
「事実だろ」
「…」  

店先から煙管を片手に冷やかしの言葉をかけてきた中西に顔をしかめ、三上は頭を掻いてその隣に腰を降ろした。彼の手から煙管を奪い、それを吸って溜息と一緒に煙を吐き出す。

「あぁヤダヤダ、店先で辛気くさい顔しやがって」
「辛気くさい店なんだから構わねぇよ」
「何よ失礼ね」
「辛気くさいでなけりゃいかがわしい」
「はん、言うねぇ。あんたよりはましよ?仕事もしない放蕩息子よりはさ。あんたの方がよっぽどいかがわしいね」  

中西は自分が座った傍を愛おしそうに撫でる。煙管をまた自分に戻し、中西は団扇で三上を仰ぎながら妖しく笑った。

「大体いかがわしいったって、江戸の女の必需品よ?」
「ンなもんテメェの旦那で我慢してりゃいいんだよ!」
「満足出来ないから俺が儲かってるわけです」
「…」  

有り難いことよ、中西は手を合わせて何処へとなくお辞儀をする。中西の店は所謂張型を扱っている。お客の層は幅広く、立派な屋敷の後家さんから下町の娘と様々だ。それなりの地位になると堂々と買いに来るわけにも行かないから、そこへは中西が自ら出向く。こんなのは如何でしょう、あら嫌だもう少し小さいのをと言う具合な商売だ。  
一方三上の方はと言えばそこそこ大きな反物屋の長男で、甘やかされて育った息子は目下のところ吉原に傾倒している。なまじ家に金があるだけに、一度覚えた蜜の味が忘れられずに入り浸りだ。

「…あ」
「あ?なんだよ」
「…いや、言っていいの?こないだ三上のお母様うちに来たよ」
「…!」
「お父様もうダメだって。あまりに切に語るから張型売らずに俺が間男しようかと思ったわ。有り難く鼈甲をお買い上げ。温めてお使い下さいって言うの忘れた気がするから言っといて」
「誰が!あのババァ…中西も中西だ。テメェだってなかに贔屓がいるんだろ、店の女が言ってた」
「…それ、女笑ってなかった?」
「…笑ってたけど」  

それがどうした。三上が訝しがるのを中西は体を曲げて笑った。指先から煙管が落ちそうになるのをようやく耐え、くくっと笑いながら足を組み直す。

「確かになかに贔屓はいるよ。女じゃないけどね」
「陰間?」
「外れ」
「は?」
「…三上のお気に入りの店のね、あそこの主人見たことある?」
「主人?………お前」
「俺のご贔屓は辰巳だよ」
「げえぇっ、おまッ、雑食にもほどがあるぞ!」
「雑食はお前。俺は至って純粋よ。決して贔屓にしてもらおうって近付いたわけじゃないのよ」
「目を逸らすな」
「…まぁ切欠はいいのよ」
「…」  

あぁしばらく逢ってないなァ、中西は呟いて煙管をくわえる。三上は黙って中西を見た。中西はちょっと歩けばそこらの女もぽろぽろと落とせる男だ。決して万人から見て二枚目ではないが、彼の魅力は雰囲気だ。数年前にふらりと現れて店を持ち、そこそこ流行っているのも彼だからこそ。それこそ彼に間男されたい女はごまんといるのかも知れない。

「…中西」
「何?」
「男を落とすにはどうしたらいい」
「はぁ?」
「俺だってちょっと陰間ぐらい遊んだことある。でもあいつらは仕事だろ」
「…誰のこと言ってんの?」
「…」  

三上が黙り込んでしまい、中西は呆れて肩をすくめた。

「あれ、若旦那」
「!」
「お帰りですか?」  

店先を通りかかったのは風呂敷を抱えた少年だ。お使いでも頼まれた途中なのだろう、走るために着物の裾をからげている。中西が三上を振り返ると、何かぐずぐずして小さく丁稚、と呟いた。中西にはそれだけで合点がいく。

「…竹巳はどうした」
「はい、旦那様から言い使って小島様のお宅まで」
「あらーお前んち小島様がご贔屓かい?儲けてるねェ」
「ジジィの代からの付き合いだよ。親父はなんもしちゃいねぇ」
「それも三上の代で終わりかな」
「うるせぇな!」
「そんなことないですよ、若旦那は商才おありですから。きっと立派にお店を継がれます」
「お前もうだうだやってないで使いならとっとと行ってこい!」
「あっはいっ!失礼します!」  

ばっと大袈裟なほどに礼をして、少年は慌てて走り出す。中西がにやにや笑って三上を見るのを、三上は心底嫌そうに顔をしかめた。

「へぇ」
「…」
「へぇ、そう言うこと?」
「…文句あるか」
「ないけど〜?可愛い子じゃないの、脚が綺麗な」
「…」  

中西が煙を吹きかける。三上は怒って立ち上がり、…また座って溜息を吐いた。

「…ほんと…どうしたもんかと…」
「そりゃ女郎遊びしてる奴には難しい問題よね」
「違う!逆だ!」
「あぁ、落とせないから落ちたふりしてくれる女郎なの?」
「…」  

中西は煙管をくゆらせながら笑って。

「当たって砕け散れ」
「玉砕じゃねーか!」
「つかお前若旦那とか呼ばれてんの?えっろーい。あ、呼ばせてんの?」
「呼ばせるかッ!」    

 

 

*  

 

 

「あ〜…」  

眠れねえ。三上は夕涼みに縁側へ出るが、どうも目は冴えている。今夜は月明かりが眩しいほどで、虫の声も今の三上にはうっとおしい。ペタペタと足音がして目で追うと、竹巳が廊下を曲がってきた。三上を見て足を止める。

「若旦那」
「…まだ起きてたのか」
「あの、えぇちょっと」
「こんな宵まで仕事することねぇぞ。明日だって明後日だってあるんだ」
「いえ…そうではないんですけど」  

竹巳の生家は今こそ落ちぶれてはしまったが昔は栄えた家で、彼は教育するまでもなく作法を知っていたので家の者は大変重宝がっている。身も軽いので何かと言えば竹巳を呼んで仕事をさせ、子犬のように人懐っこいのでちょこちょこ駄賃などをやったりしていた。

「何処行くんだ?厠もお前の部屋もあっちだろ」
「…」  

何か言いにくそうにする竹巳に三上は首を傾げ、とりあえず隣を勧めて座らせた。着物から覗くうなじが、月明かりで女のように白く見える。

「どうした?」
「あの……旦那様方が」
「…いい年しておっ始めやがったか。お前部屋近かったもんな」
「…」  

居心地が悪そうにする竹巳は決して悪くないが、何となく嗜虐性を煽る。変な気分になりながら、誰もいないのに声を潜めて。

「どうだ」
「な…何がですか」
「少しなり聞いたろ?」
「…」  

顔を真っ赤にする竹巳を笑ってやると憤慨した様子で顔をしかめた。子供が拗ねるようなやり方にどきりとする。

「…竹巳」
「はい…?」  

ついと顔を寄せても竹巳は何も疑わない。比べるのは店の女。

「…お前は女を知らねぇか」
「!なっ、何の話をッ」
「知らねぇな?」
「…」
「今度なかへ連れて行ってやろうか」
「…なかって、吉原ですよね」
「おぅ。いいぞあそこは」
「…俺は、結構です」
「どうして」
「俺はただの下働きですから」
「気にするこたぁねぇよ。どんな女がいい、大体の女は見たぜ」
「…胸にふたつ並んだ黒子のある女を見たことがありますか」
「…あぁ、いたような気もするが」
「それが梅と言う名であれば自分の妹です」
「…」
「始めは俺のように奉公へ出たのです。だけど何の間違いか、騙されたんでしょうね。行方知れずになって見つけ出したときには吉原に」
「…」
「一度は会いに参りましたが、見るに耐えかねそれきりです。あそこの暮らしは厳しいのですか」
「…」    

 

 

*  

 

 

「ヘタレ」
「…」  

ずばっと三上を切り捨てて、中西はいつものように煙管をくわえた。三上は黙って中西を睨む。

「そのまま当たって砕けちゃえばよかったのに」
「そのままいけるかよ」
「ヘタレー。話は簡単じゃない?妹は俺が買い上げてやるからお前は俺のモンになれ!って」
「…妹受けたところでどうすんだよ、嫁にするわけでもねぇし奉公させるわけにゃいかねぇし」
「嫁にすれば?両手に花じゃん」
「あのな…しかもアレが妹ってんならそんなに器量よくねェし…」
「うわぁサイテー」
「…なァ、辰巳に一言…」
「あ、無理無理。辰巳仕事に関してはすっごい厳しいから」
「何の話だ」  

ぬっと店先に現れたのは大柄の男。地味ではあるが目の肥えた三上から見ればそこそこに立派な着物を着ている。旧知である、くだんの辰巳がこの男だ。控えめな雰囲気をしながら郭の主人であるのだからただ者ではない。これが中西と、と改めて違った目で辰巳を見れば、三上はどうも中西に騙されたような思いになる。

「あれ、久しぶり。わざわざこっちに来るってことは仕事だね?」
「まぁな…これはこれは、三上様」
「よぉ」
「昨夜はうちの女達が今日は来られる気がする、と待っていたのですが残念ながらおいでにならず、今夜はどなたと一緒かと悔しがっておりましたよ」
「たまには家でひとり寝すらぁな」
「なるほど。失礼、…中西、先日入れた物があるだろう」
「あぁうん、どうだった」
「…やっぱりうちで試したな」
「分かってた癖にィ。だからタダ同然で買ったんでしょ?」
「…」
「顔怖いよ。効果のほどは?」
「いまいち」
「あぁそう。じゃあ仕入れるのやめとこ」
「何の話だ?」
「媚薬」
「…お前んトコなんでもあるな…」
「寂しい女性だけ相手にしてたってたかが知れてるもん。…あ、折角だから三上もいっちょ一服盛る?」
「ばっ、バカ言うな!」
「三上様は中西と懇意であられましたか」
「懇意っつーか…腐れ縁」
「ついでだしダメ元で聞いてみる?辰巳のとこに梅ってのがいる?」
「いるよ。琴のうまい女だ。それがどうした?」
「それが三上のとこの丁稚の妹かもしれないって話してたの。三上は彼が可愛くて可愛くて仕方ないからどうにかしてあげたいってね?」
「…」
「それは不思議な縁で」
「あっ、若旦那!」
「あ、あの子よ」  

噂をすればなんとやら、店先に慌てた様子の竹巳が現れる。どうした、三上が立ち上がると息も荒いまま口を開いた。

「旦那様がお呼びです、急に出掛けなければならないので店に出てほしいと」
「俺が?めんどくせぇ、番頭とか誰かいるだろう」
「いえ、彼は今日風邪を引いて」
「他は!」
「お暇をもらって伊勢へ」
「〜〜〜閉めちまえ!」
「駄目です!本日は香取様が見えますので」
「チッ…」  

三上は渋々店を出て行く。中西がひらひらと手を振って彼を見送った。ふむ、と竹巳を見ていた辰巳が何やら思案する。

「脚が綺麗だ」
「あんたの脚はこっちにあるでしょーが」
「…」
「何その顔!むかつく!」    

 

 

*  

 

 

「香取様いらっしゃい、また今日は一段とお美しい」
「あら若旦那、おうちにいらしたの?珍しいこともあるわね」
「たまには親孝行をと思いまして」
「親不孝と精算しても足りないわよ」  

やかましいクソババァさっさと帰れ!心の中でお客様を罵倒しながら三上は笑顔で接客する。見立てはよいし話術も巧みなのだから竹巳の言った通り商才はある。しかし生来好きではないのだ。

「竹巳、奥から品を」
「はいっ」  

パタパタと走り回る竹巳を見て香取は優しく微笑んだ。

「可愛い子雇ってるわね、犬か猫みたい」
「えぇ、働き者で不平らしいものも言わない。大変重宝しております」
「お客様、お待たせいたしました」
「いいえ」
「竹巳、店先の掃除をしておいで」
「はいっ」
「さて香取様、これからの季節物ですが如何でしょう」
「そうね、綺麗だけれど子どもっぽくはない?」
「それでしたらこちらは如何でしょうか、濃淡をつけた染めが分かると思いますが」
「あら素敵」  

…この客は長い。とにかく粘るのだ。店中見なければ気が済まないのではないかと思うほどに。もしや父親はこれが嫌で逃げ出したのではないかと思い、三上はうんざりする。  ようやく一反を選んで客が帰った頃には三上は疲れきっていた。笑顔を解くと同時にのれんを降ろす。

「竹巳…竹巳?」  

店の中は本当に空だ。この時期は暇であるので一斉に休みを出したのだろう、明日は休みでもある。

「竹巳!」
「はいっ…しばしお待ちを!」
「?」  

行動の早い彼らしくもない。声を頼りに向かえば台所、しゃがみ込んだ竹巳の姿がある。

「竹巳」
「! …若旦那」
「…何だそれ」
「…子猫、です」
「……」  

か細い声で一声、汚いまだらの子猫が鳴いた。    

 

 

*  

 

 

「にゃーん」
「……」  

膝の上で子猫を遊ばせる竹巳を見ながら三上は溜息を吐いた。それにはっとして竹巳は顔を上げる。

「す、すみません、あの…飼い主は探しますから」
「あぁ…中西にでも聞いてやる。あいつが駄目でもツテあるだろ」
「ご迷惑おかけします…」  

竹巳をじっと見ていると何だか余計に疲れた心地がした。

「…茶」
「あっ、はい…えーと」
「猫よこせ」
「はい」  

片手で足りる猫を三上に渡し、竹巳は廊下へ出て行った。さっき竹巳が骨を折って洗ったので体は綺麗になっている。あまり綺麗ではない三毛、幼すぎで雌雄は分からない。ガリガリにやせた猫は、竹巳に拾われなければどうなっていたかの想像は容易かった。

「お待たせしました」
「…」  

戻ってきた竹巳が三上の前の机へ湯呑みを置いた。そのまま隣に座った竹巳を見ると、彼は分からず首を傾げる。  
…家には他に、誰もいない。

「…竹巳」
「はい」
「…」
「若旦那?」
「…猫、好きか」
「あ、はい。昔家でも飼っていたのですが、知らないうちにいなくなってしまって」
「…お前が世話するなら飼っていいぞ」
「ほんとですかッ?あ、でも旦那様には…」
「いいよ。代わりに俺が郭遊び止めたら文句言わねぇだろ」  

竹巳から視線を外して猫を見た。膝の上で丸くなって、眠る体制にはいっている。その背を撫でた。柔らかな感触。

「…お止めになるのですか?」
「あぁ。もう行かねぇ」
「それはまた、どういった心変わりで?」
「…」  

再び竹巳を見た。じっと見つめ続けるとしまいに決まりが悪くなったのか、すっと視線を落として猫を見る。

「…若旦那は猫はお好きですか」
「別に」
「…」
「竹巳」
「はい」
「触るぞ」  

返事を待たずに髪を引く。痛いと呟いて彼が顔を上げ、三上は髪を離してその手を取った。竹巳の目の奥に怯えが映る。

「…イテッ!」
「!?」  

三上の声に驚いて、竹巳が見れば三上は膝から猫を引き剥がす。どうやら猫が爪を立てたらしい。

「だ、大丈夫ですか」
「…抱いてろ」
「はぁ」  

首根っこを掴まれた猫が竹巳の膝に降ろされた。竹巳がそれを撫でていると三上がまた手を取る。

「…あの、若旦那?」
「触るぞ」
「な、…何をですか」
「お前を」
「…」  

三上は竹巳を見つめたまま手を膝に乗せた。竹巳がびくりとしたのを無視して、正座の膝の間に手を入れて無理に離す。猫が落ちそうになるのを竹巳が支え、三上はそのまま膝を持ち上げた。無理に片膝を立てられて、竹巳が身をよじる。猫が鳴く。

「わ…若旦那、」
「帰ったぞー!竹巳ッ!」
「は、はぁい!」  

三上ががくりと頭を落とし、竹巳は様子を伺うように三上を見た。

「…行ってこい」
「はい、あの、猫」
「持ってるから」
「はい」  

竹巳が猫を三上に戻し、急いで玄関へ向かう。三上は猫の肉球を触りながら深く深く溜息を吐いた。

(何やってんだ…女郎じゃねぇんだから…)  

「旦那様お帰りなさいませ!」
「あぁ。遅かったな、どうした」
「あ、あの、若旦那と居たので」
「そうか、あいつは何も粗相はなかったか?」
「はい、…」  

旦那から荷物を受けながら、竹巳は改めて考えて混乱してくる。触れられている間は何も考えられなかったが、今更ながら緊張してきた。

(どきどきした…)
「親父」
「お帰りなさいぐらい言えんのか」  

三上が不意に現れて、竹巳は荷物を握った手に力がこもる。彼が抱いた猫を見て旦那は顔色を変えた。

「なんだその猫、どうした」
「捨て猫。飼うから」
「飼う?反物を傷つけられたらどうする」
「拾ったのは竹巳だ」
「む、」
「ご、ごめんなさい…あの…」
「…竹巳が言うなら仕方ないか」
「待てよコラ、俺が息子だっつの」
「やかましい、お前なんかそのうち勘当してやらァ。勝手にのれん降ろしやがって」
「クソ親父が」  

旦那は三上を罵倒して店先へ出て行った。片手で肩に押さえつけるように抱かれた猫はその指先にじゃれつく。三上はそれをからかうように指先を揺らしながら、ちらと竹巳に目をやった。こっちが動揺したのを知ってるように、にやりと笑いながら台所へ消えていく。 (……からかわれてた?)  恥ずかしくなってきて竹巳は溜息を吐いた。猫を抱く手が、羨ましいと思った自分にもうひとつ溜息。

(…まさか気付かれてるんだろうか)  

この胸で持て余す、未熟な想いを。

「竹巳」
「!」  

急に現れた三上に竹巳は心臓を押さえた。いつの間に戻ったのだろう。猫は変わらず三上の手の中だ。

「…はい、何でしょう」
「名前」
「え?」
「猫の名前、考えとけ」
「あ…いえ、若旦那が」
「お前が拾ったからお前だ」
「…」  

三上は部屋へ帰るようだ。廊下を行く後ろ姿を黙って見送る。

(もう吉原へ行かないってほんとかな…)  

猫の名前をなんとしようか。しばらくそのまま考え込んだ。三上のことは頭から消し、猫ばかりを思い浮かべようとするのに、模様も分からないほどに三上のことしか考えられなかった。

(…俺が梅だったらよかったのに)  

他のどんな苦悩にだって耐えて見せたのに。さっきの三上の戯れを思い出す。慌てて頭を振って振り払い、旦那に呼ばれたので急いでそっちへ逃げていった。  
働き者だと褒められはするが、それはいつも居心地が悪い。行き場のないこんな想いを抱えていては、西へ東へ走り回る以外に一体何が出来ようか。

 

 


 

いつだしたかわからないけど本の再録。ジャンクページに続編が幾つか。

090315再録

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