s t a t i o n 1






「兄貴、あれ風祭?」
「あっ畑君!」

桜上水のチビや。
こんな夜にうろつくタイプには見えん。

「あ、黒川君達と井上君も。こんなトコロでどうしたの?」
「別に。風祭の方こそ何してるんだよ」
「俺?風呂場の電球切れちゃって」
「だったら急がねぇと店閉まるぞ」
「うんっ、じゃあね」

小さい後ろ姿が駆けていく。
・・・アレで、かなり力持ってるンやもんなぁ。

「真面目だな、風祭は」
「やな」

何で電球一つ買いに行くのが真面目なんかよぉわからんが。
でもなんや、真面目や思う。

「・・・風祭とか、」
「うん?」
「あーいうへタクソなんが、案外プロになんのかもな」

・・・征輝は時々核心をつくと思う。
んなん、わかっとる。

でも自分が無理やと思いたくない。

「俺は・・・」
「ん?」
「時々あいつが凄いと思う」






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