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待ち合わせの時間になっても一馬が来なかったから様子を見に来た。
少し離れたところで一馬が女の子と一緒にいる。
さらさらのストレート。あぁ、一馬の好みじゃん。

「結人!」
「連れ?」
「う、うん」
「何してんだよ!ナンパ?」
「ちっ違うって!!」
「小島ー」
「あ、じゃあね。今度は判る場所で待ち合わせしなよ」

女の子は笑顔で一馬に手を振った。
さっき自分を呼んだ奴の所に駆けていく。
あれ?・・・水野?じゃあ彼女かなぁ。あぁ、可哀相にね一馬。

「また迷ってたのか?」
「う、うるせー」


¥0のスマイル振りまくお姉さんの前で。
一馬はヒトコト。

「奢って」
「・・・・・・・・」

大きく溜息を吐いた。
多分、英士の得意な「呆れた顔」ってのに近い顔をしてるんだと思う。
実際呆れる。

「また財布忘れた?」
「定期しかない・・・」
「俺もそんな持ってねーよ。じゃあ半分」
「・・・アハハ、なんかガキの頃良くやったな」
「半分こ?やったなー。英士は涼しい顔して一人で食っちゃうし」
「人に譲りそうな顔してそうじゃねーんだよなあいつ」

・・・良く知ってンな。でも、ウン、俺も知ってっけど。
宣戦布告されたしね。
一馬は渡さないってね。

一馬が「普通」だからふたりとも何も言えずにいるけど?

でも俺だって、・・・






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